日本医療ビジネス・コンサルタント協会設立趣旨と推進会議の目的
日本医療ビジネス・コンサルタント協会設立趣旨
以前、病院・開業医の倒産が過去最多という記事が新聞に掲載された。これは、病院・開業医といった医療機関に経営に堪能なスタッフが少ないからではないだろうか。高齢社会の到来、医療技術の進歩等に伴い医療費や国家支出における医療費の割合は増加の一途である。この状況は続くと見られ、医療費の削減はわが国の喫緊の課題である。このため医療機関をはじめとする医療業界の経営は一段と厳しくなるものと予想される。しかし、医師は経営についての教育を十分には受けてはおらず、経営に対する知識が不足がちである。また、医業や薬学の進歩は目覚しく、そちらについていくので手一杯というのが現状であろう。医療業界は信頼できるコンサルタントもほとんどいないため、経営で躓いてしまうのである。これではいわゆる「良いお医者さん・お薬屋さん」といわれる医療機関等が街から姿を消してしまうということになりかねない。
そこで、医療機関等に対して経営を指導すべく我々は日本医療ビジネス・コンサルタント協会を運営することとした。当協会は、医療系企業及び医療機関の創業者、経営者及びそれらの指導者に対して、ビジネスコンサルティングや研修等の教育に関する事業を行い、経済活動の活性化を図る活動及び職業能力の開発叉は雇用機会の拡充を支援する活動に寄与することを目的とするものである。我々は、医業の質だけでなく、経営も質の高い医療機関を増やし、わが国の医療に貢献できることを目指して活動していく所存である。
以上の同協会設立趣旨を受けて、一般社団法人日本経営学会連合、医療ビジネス関連学会協議会、日本医療ビジネス・コンサルタント協会は、「認定MBC推進会議」を設立し、医療ビジネス・コンサルタント制度を発展、普及させるために制度の研究及び情報の収集、分析等を行い各関係機関に提言する。
平成28年7月15日
医療ビジネス・コンサルタント推進会議